ガルパン環境 リセフェスタ名古屋・チーム戦リセオープン雑感
お疲れ様です。小島です。
新環境直前ですが、リセフェスタ名古屋及びチーム戦で行われたリセオープンの上位入賞リストを見たうえでの雑感を書いていこうと思います。例によって個人的な主観の部分が多い文章なので、そのあたりはご了承下さい。
・ガルパン環境のおさらい
ここまでのあらすじ。必要な気がしたので今までのスタイルに書き加えておきます。
- リセフェスタ東京では新戦力多数の宙単が本命と言われつつ多種多様なデッキが活躍。以前は難しかった固め戦略を採用した雪単が戴冠。
- 翌週のリセフェスタ大阪では雪単を意識したデッキを全て喰った宙単が優勝。様々なデッキに固め戦略を突破できる構成が見られた。
- リセフェスタ札幌でも《魔剣グラム》を大量投入したレシピに進化した宙単が優勝。雪の固め戦略も進化し、瞬間打点を重視した構成に。
- 雑誌プロモのP《ペパロニ》が登場し、各種高打点キャラに耐性の付いた日単に期待がかかっている。
環境の流れとしてはこんな感じでしょうか。
それでは名古屋上位リストを見ていきます。
・10/7 リセフェスタ名古屋
優勝 へっぽこにわかさん 聖グロリアーナ
少し前から界隈で話題になっていた聖グロリアーナ女学院(以下聖グロ)デッキが初入賞、そして名古屋を制しました。
なんと聖グロ関連パーツのみで構成されています。《格言》及び大会プロモも含めて15種しか存在しないので全て4積み、衝撃の優勝リストです。
事前に話題になっていたリストは花や月のパーツを過去のものから借りて色を寄せたものが多かった印象ですが、このデッキは違います。
もちろん花単のアタッカー陣に聖グロを加えた構成や月寄せで《メディア〔リリィ〕》を使える構成も強いのですが、聖グロ単には別側面の明確なメリットがあります。
それはR《アッサム》の能力をより強く使える点です。
現在主流の日単などのデッキではSR《ネロ・クラウディウス》U《ミッコ》などのAFを空けられるキャラやバトルで一方的にダウンしてしまう配置になってしまったキャラを利用して終盤打点をねじ込む動きが強いと認知されています。
そのような動きに対してAFにR《アッサム》がいてDFに「聖グロ」キャラが3体並んでいると入れ替わり能力によって非常に打点が通り辛くなり、打点進行が一方的になります。
このメリットを享受することは移動キャラが跋扈する本大会のメタゲームには合っていたらしく、見事優勝となりました。
宙単はアタッカーがAPDP共に高くサポートによる場の構築を咎めるカードも多いため苦手としていますが、初戦で当たって勝っているあたりプレイヤーとデッキの自力が高いことを証明しているように思います。
使われてみると見た目以上にやっかいなデッキです。移動キャラが多めの環境なら候補に入れてみてはいかがでしょうか。
2位 (^ν^)さん 月単
決勝戦を聖グロと争ったのは2ハンドアタッカーが多めの月単です。
《タケノコリオン》採用型で《バルムンク》は入っていませんが《クトネシリカ》が採用されています。追加の2ハンドアタッカーとしての役割が大きいと思いますが、ブロッカーを合わされてから「エンゲージ」能力で打点を止めることでギリギリのダメージレースに勝つこともできます。
その他は手堅いキャラが入ったグッドスタッフ構成です。月単は使い手が何を重視するかで全く構成が変わるデッキタイプですがこのリストは4積みが多く目指すところもわかりやすいかと思います。
3位 ハルさん 日単
最大勢力の日単が3位です。このリストには日単ミラーマッチで有利を取れる調整がしてあります。
FGO1.0時代の日単エースアタッカー《玉藻の前》が3枚採用されており、他のEX1が縮小されています。
日単ミラーマッチではDP1のSR《ネロ・クラウディウス》がU《ペパロニ》で止まりやすく、SR《アンチョビ》との組み合わせならDP2の《坂田金時》まで相討ちを取れます。どちらも3ハンドキャラなので手札1枚分の得です。
お互い打点を入れ辛い状況が発生しやすい中、DP3かつ動き回れる《玉藻の前》は手札の負担を除けば理想的なアタッカーになってくれます。日単がメタゲームの中心になることを見越してのカードチョイスはお見事です。
4位 ディラミスさん 花単
大阪で入賞したような大型キャラを中心としたタイプではなく、小型〜中型キャラと高サポートで場をやりくりする伝統的なタイプの花単です。
SR《武部 沙織》SR《マリー・アントワネット》《ステンノ》《エウリュアレ》等の高打点高SPキャラでダメージレースを仕掛け、止められたタイミングで場を作っていきます。
場の作り方にセンスを問われるので使い込んで輝くデッキタイプと言えましょう。
5位 ホーユーさん 雪日
これまで見なかったタイプのリストです。
デッキの大部分は固めるタイプの雪単で、日のカードが色拘束の緩い《グラーシーザ》と「大洗女子」アシストで出せるSR《秋山 優花里》だけ入っています。どちらも瞬間打点を稼ぎつつ止められたらSP2で固め戦略に貢献してくれるカードです。
また、中盤から終盤にかけて《風魔手裏剣》からの《戦車捜索》で直接打点を重ねるシナジーが採用されています。《戦車捜索》は《グラーシーザ》のコストにもなります。
C《エルヴィン》は固め戦略のアンチカード《魔剣グラム》を単体で止め、アイテムで突破されるパターンでもSR《カチューシャ》やSR《マシュ・キリエライト》と共に封殺することが可能です。
環境終盤にも関わらずこのような新機軸かつ綺麗なデッキが出てきて驚きました。見習いたいものです。
6位 つかささん 雪月プラウダ
プラウダ軸の雪月デッキです。環境初期のリストと比べると月キャラが減って雪キャラでの固めを安定させ、よりブラッシュアップされている印象です。
固めデッキでの《魔剣破損》は既に標準装備のようです。このデッキでは固め切った後での《ノンナ》による詰めプランを支えてくれます。
《ゲオルギウス》が入っていますが月が薄いリストで場に出そうもないので誤植なのではないかと思われます。実際何だったのかはわかりません。
7位 バカウドンさん 日単
日単2人目です。3位のリストとは違い《ダレイオス三世》4枚《ヴォルケイノ》4枚《霊獣姫ジャンヌ》2枚とAP止めを意識した形になります。
アタッカーのDPを上げる手段が増えAP止めを突破しやすくなった現環境ですが、それを逆手に取った雪を中心としたDP止めデッキが台頭しました。これは構築によるジャンケンになりますが、さらに裏をかいた形です。
アタッカーは横移動できるキャラ、DFはAP止め軍団と素直な戦略が嵌ったうえでの入賞といえます。
8位 らじあんさん 日単
日単3人目です。
《玉藻の前》は入っておらず、どこまでも丸い形の構成でオールラウンダーを目指したリストに見えます。
すれ違いのダメージレースをしてアグレッシブキャラ及び《キノコリオン》で〆る戦略はその構造のシンプルさゆえに大抵のデッキに対し有効です。
リセOT最初の公式大会を制した「らじあん」さんはそのプレイスキルを最大限還元する先として日単を選びました。これからも彼が選択するデッキに注目していきたいと思います。
・リセフェスタ名古屋メタゲームまとめ
最大勢力は日単でした。入賞ラインでも最多なのでP《ペパロニ》がいかに日単が目指す戦略と相性が良かったか、他のデッキに対しての脅威だったかの証左でもあります。
それに対し不利な宙単は入賞無し、有利を取れる「聖グロ」デッキが優勝をかっさらっていったことからもメタゲームの主役は間違い無く日単でした。
一強ではないもののトップメタとしてガルパン環境最後、チーム戦のリセオープンに続きます。
・10/21 チーム戦リセオープン
大会結果にデッキリストが載っていないのでツイッター等で拾ってきた優勝チームのデッキリスト以外は本当にほぼ雑感です。
優勝 リセおじさんチーム
シロタツさん アンツィオ
トウカさん 宙単
ベルナルドさん 雪月プラウダt大洗
どのデッキも環境最後らしく、よく練られた複雑な構造のデッキです。特にシロタツさんのアンツィオデッキについては解説記事が濃いので必見です。
多くのチームが日単+宙単+α、ないしそれに準ずる構成で出場していました。
トップメタの日単はもちろん、宙単も日単に対し不利なだけでデッキパワーは引けを取らないため大抵のチームはこの2つが確定、残りのデッキを職人枠のメンバーが雪月花から選択、といった流れでしょうか。僕のチームもそのような感じでした。
僕自身は非常に残念な結果に終わってしまいましたが会場は久しぶりに会う方々も多く、対戦中も皆さん和気藹々としていました。
同窓会気分になる方の他にリセOTからの新規勢チームが入賞していたのが個人的には最も明るい話題でした。リセというゲームの魅力は本当に中毒性のあるものなので、新規の方が少しずつでも増えていくことに期待しています。
では、ガルパン環境の大会結果雑感を終わります。もうVer.FGO2.0発売前日です。環境も変わります。この考察も明日には意味を成さないものになりますが元々自己満なので満足です。
新環境も何かしら書ければと思います。よろしければまたお付き合いをお願いします。
それではまた。
10/21 チーム戦リセオープンレポ
お疲れ様です。小島です。
10/21(土)のチーム戦リセオープンにて凄まじい負け方をしたレポです。正直意味があるのかわかりませんが戒めのために書いておきます。
・大会に向けての準備
今は全くプレイしていない旧リセ時代の仲間に声をかけて同窓会気分で参加する予定でしたが日程変更があった影響で1人不参加になってしまいました。
僕と「drasill」さんの他に探していたところ紆余曲折あってリセフェスタで何度も入賞している「ぎや」さんと組めることになりました。ちなみにこちらも仕事終わりに毎週会っている面子。
少し話した結果ぎやさんが日単、drasillさんが雪単、僕が宙単を使うことに。
大会まで数日でしたがそれまで各自調整。僕は事前に何度か大会で宙単を使い、全く負けず内容的にもかなり感触が良かったのでほぼそのまま使うことにしました。
リストはこちら。負けリストなので需要が無いのは自覚しています。
狙いとしては、チーム戦ということで宙単が苦手としている日単に当たる確率が最大1/3なのでそれ以外に対する勝率を高めようというものでした。
流行りの《魔剣グラム》に《ヴラド三世》を加えて固めデッキに機能不全を起こさせ、それをサポートするパーツが多めに入っています。4ずつ入った《ザ・実験》《カルデア戦闘服》など。《ヴラド三世》は宙ミラーマッチでも有利を取れるカードです。
対日単は不利ですが打点展開を躊躇しなければゲームになる。そういう意図を持って持ち込みました。
・対戦内容
10/21 リセオープン(チーム戦) 50チーム参加(150人) 5回戦
R1.× 後手 宙単 すしさん チーム勝ち
先行を取られて《ギルガメッシュ》《バールのようなもの》で終了、ミラーマッチです。こちらは初手+2ドローで《レオニダス一世》を3枚引いてしまい《ギルガメッシュ》に合わせるキャラもいなかったのでAFに《魔剣グラム》《レオニダス一世》で終了。
次のターン《レオニダス一世》に相討ちキャラを出されて相討ちからもう1体、《ギルガメッシュ》にSR《アルトリア・ペンドラゴン》を合わせて終了。
以後ほぼ打点トントンの殴り合いが続きますが最終ターンにEX1を2枚引いてしまい何も出せないところに《ジャガーノート》で差し切られて負け。
R2.× 先手 日単 ハルさん チーム負け
名古屋にて日単で入賞していた方なので座った瞬間確信しました。不利な相手です。
こちら先行《レオニダス一世》《西住 まほ》で終了、あちらは《玉藻の前》SR《アンチョビ》U《ペパロニ》で《レオニダス一世》を止める構えを取って終了。
次のターン《レオニダス一世》が相討ちを取られ《西住 まほ》追加攻撃からアタッカーを追加して終了。打点1点負けの状況が続き、2ターンキャラを展開できなかった後C《左衛門佐》ともう1体で打点をごまかすなど。
終盤まで打点はトントンでしたがアグレッシブと《キノコリオン》で詰められて負け。
R3.× 後手 花月エンゲージ マージナルさん チーム勝ち
あちら先行《レールガン=タブー》で終了、こちらはSR《西住 みほ》で止めつつSR《西住 まほ》を出し終了。
2ターン目《ぎんいろ》と《デッキブラシ》をAFに追加されてこちらのターンは《魔剣グラム&魔劍グラム=オルタ》を《ぎんいろ》に合わせ終了。
翌ターン《デッキブラシ》1点アタックから《バルムンク》にエンゲージ、《ぎんいろ》1点+《レールガン=タブー》3点2回攻撃を通される。こちらは全て攻撃して《レオニダス一世》を追加して終了。
4ターン目あちら《バルムンク》3点攻撃で終了、こちらは返しで《バルムンク》をAP止めしてフルパン。
5ターン目《魔女王アリス》を追加されて《ぎんいろ》をエンゲージされ4点2回攻撃を通される。こちらフルパンして終了。
6ターン目《陽天のアーク×太陽剣ソエル》にエンゲージされ4点2回攻撃を通される。こちらフルパンして終了。
7ターン目《陽天のアーク×太陽剣ソエル》をエンゲージされ6点2回攻撃を通される。2ドローでぴったり負け。
4点以外全て無理矢理通された打点で、本当に綺麗に回られてしまいました。
R4.× 後手 宙単 ゆきおさん チーム負け
あちら先行SR《西住 まほ》《ネクロノミコン》で終了。こちらは《ヴラド三世》《沖田 総司》で終了。
2ターン目《ネクロノミコン》と《沖田 総司》が相討ちしSR《西住 まほ》が2回攻撃、《ヴラド三世》にAP3を合わされた返しで残していた《カルデア戦闘服》で突破。
3ターン目攻撃から手札を全て使いSR《アルトリア・ペンドラゴン》を追加されて終了、こちらも攻撃から手札を全て使いSR《西住 まほ》を追加して終了。
4ターン目攻撃からトップデッキ《レオニダス一世》を展開され、こちらもトップから《レオニダス一世》。
以後微有利のダメージレースをするものの先手分を返せず負け。
ドロップ
個人0-4 チーム2-2
・クソ
個人2敗でも目のあるチーム戦ということもあり過去に記憶のない負け方をしてしまいました。
EX事故、相性不利、ロマン砲、普通の後手負けと色々な負け方をしてしまいましたが総じて相性ゲーを意識しすぎたように思います。イージーウィン出来ればいいやと思っていましたが全力で裏目を引いた形です。
入賞された方々の宙単を見るとP《西住 まほ》を大量投入しているなど堅実な盤面構築を重視していました。数回の大会と一人回しで試行を終わらせず自分に合った形を模索するべきだったと思います。
チームメイトには本当に申し訳なく思っています。トッププレイヤーのぎやさんと引退勢ながら2-2で頑張ってくれたdrasillさんには面目も立ちません。半年分くらい「ごめん」と言った気がします。
挽回の機会があれば是非。
ガルパン環境 リセフェスタ札幌雑感
お疲れ様です。小島です。
また期間が空いてしまいましたが、先月行われたリセフェスタ札幌の上位リストを見た雑感を書きたいと思います。よろしくお願いします。
・9/23 リセフェスタ札幌
優勝 かばぷさん 宙単
優勝はリセフェスタ大阪に引き続き宙単でした。
こちらはよく見る宙単と比べて、より尖ったリストです。入賞常連の宙単スペシャリスト「かばぷ」さんが研ぎ澄ました説得力のある構成になっています。
最大の特徴は5コストのEX1キャラながら3枚積まれた《魔剣グラム》です。
この環境では多くの色が優秀なDP上げ手段を手に入れた結果、以前と比べて高APの相討ちキャラを突破しやすくなりました。そして自然とDP+サポートで止めるデッキが増えたのですが、《魔剣グラム》はサポート拒否能力と高DMGによりそういった戦略を否定します。
宙には《実験》というお手軽にDP+2するカードがあり、3ハンドキャラで相討とうとすると裏目になりやすいです。
ブレイブソード×ブレイズソウル環境では埋もれてしまっていたカードですが、環境の変化により輝いています。まさにメタゲームといった印象です。
2位 白猫さん 日単
スタンダードなタイプの日単です。
リストに誤入力があるようですが《ロムルス》は片方《ダレイオス三世》あたりでしょうか。
移動、アグレッシブ、《キノコリオン》のダメージレース戦略に加えて1枚だけ《もちひつじ》が入っています。ブレブレ環境の日単でも見られたアグレッシブを重ねて打点を伸ばすカードです。
固め戦略を重視したデッキに対してはこれに《レヴァンテイン》を加えたような瞬間打点が重要になってくるので十分選択肢に入ると思います。
3位 misakieさん 雪t月プラウダ
ほぼ雪単の構成にアシスト持ちのR《ニーナ》R《ノンナ》を加えたデッキです。
基本的にロックデッキとしてデザインされているようです。DFから低AP高DPのキャラで埋めていって数ターン以内に打点をほぼ0に抑え、貯めた手札を打点に還元しようという意図でしょう。
《魔剣破損》は《身代金誘拐事件ごっこ》より手札消費が激しく普通にダメージレースを重ねるデッキには入れにくいものの、このように場を固めてお互いリソースが消費されなくなるようなデッキではプレイする余裕が出てきます。
日単に対してはあちらが打点をねじ込む手段が豊富なため苦手としているようですが構成を変えることで克服できるでしょう。
リセフェスタ東京で優勝した雪単の設計思想の一部をより先鋭化したデッキといえます。
4位 くろかげさん 宙単
同じ宙単ですが、こちらは優勝リストよりオーダーステップ持ちの枚数を意識した構成です。
宙が得意とするオーダーステップによる先手後手入れ替えが成功する確率はこの構成ではかなり高くなっていると思います。
また、オーダーステップ持ちを多く採用したことによって詰め盤面で《魔剣グラム&魔劍グラム=オルタ》による大ダメージを狙いやすくなっています。詰め火力が少ない宙という属性にとっては重要なことです。
サポートで止める戦略に対しては4枚積まれた《ファントム・メイデン》が睨みを効かせています。現環境では宙の必須カードに仲間入りした感があります。
5位 あーふぁさん 宙単
宙単3人目の入賞です。今回宙単プレイヤーの平均勝率が非常に高く、明確に勝ち組デッキでした。
こちらは《干しいも》採用型ですが定番のU《角谷 杏》が入っていません。素のスペックが低くブロッカーを突破する際に効率が悪くなることを嫌っての不採用かと思われます。
宙単ミラーマッチで相手にU《角谷 杏》が採用されていた場合一方的に《干しいも》を利用されてしまいますがそれでも採用したのは日単等を相手にした時ダメージレースを有利に進めるためでしょう。序盤から同じダメージを与え合う展開になると押し込み火力の質の差で負けてしまうことが多いので、多少なりとも打点差をつける必要があります。
面白い構成だと思います。
6位 ユリシーズさん 花単
「あんこうチーム」採用型の花単です。
高打点アタッカーの種類が多いのでブン回った時の破壊力は目を見張るものがあります。
相討ちを取られにくいアタッカーが多い影響か、定番の《エウリュアレ》《ステンノ》が不採用になっています。
また、アタッカーを重視した構成のため花単でよく採られる高SPの2コストキャラでDFを固める戦略を取っていません。DFを埋める手札の余裕は無さそうなので、あくまで殴り勝つ構えのデッキに見えます。
このデッキとすれ違いの殴り合いになって打点で上回れるデッキはそう無いと思います。
【ガルパン環境メタゲーム・札幌以前と以後の差】
リセフェスタ札幌では宙単が上位の半分を占めました。このまま宙単を中心としたメタゲームが形成されるのかと思いきや、事件が起きます。
9/30に発売された雑誌「カードゲーマー」vol.36に付属したPRカード《ペパロニ》が非常に強力だったのです。
バトル中に手札に戻ることによってバトル中断できる能力を持った雪の《ファントム・オブ・ジ・オペラ》を彷彿とさせるブロッカーです。
例えばSR《武部 沙織》に合わせればサポート強要しつつ手札1枚とデッキ1点の消費で打点を止めることができ、《魔剣グラム》に合わせれば数ターンの間手札を切り続ける代わりに能力を無視して大幅に打点を軽減できます。
バトルを中断するのでSR《西住 まほ》の能力も誘発しません。雪のお家芸だった動きを盤面にそれほど手札を使わなくて良い日が手に入れてしまいました。
一応AFに置いてもSR《アンチョビ》の能力と共に2点を稼ぐことができ、対雪などでほぼ固まってしまった盤面でも能力を盾にして打点を入れにいけます。余り無い状況かもしれませんが覚えておくと良いことがあるかもしれません。
結果、体感ではありますが日単相手に有利といわれていた花単との相性は逆転し、他のデッキにもより強くなりました。
日付が変わって今日10/7はリセフェスタ名古屋が開催されますが、メタゲームの中心は日単になると予想しています。日単があっさり勝つのかそれとも研究された他のデッキが日単の戴冠を阻止するのか、僕は参加しませんが楽しみにしています。
それではまた。リセフェスタ名古屋に参加する皆様、ご健闘をお祈りしております。
ガルパン環境 リセフェスタ東京/大阪雑感
お疲れ様です。小島です。
期間が空いてしまいましたが、Lycee Overture Ver.ガールズ&パンツァー戦車道大作戦!(以下ガルパン)発売後に行われたリセフェスタについて、主に上位入賞デッキリストを見た感想を中心に雑感を書いていこうと思います。
いつもなら大会ごとに記事を書いていますが今回は2週連続ということもあって東京・大阪2大会まとめた記事を書かせて頂こうと思います。全て紹介すると冗長になってしまうので、いくつか抜粋する形にします。
毎度のことですがあくまでリストを見た雑感を書き連ねているだけなので、細部の思惑は使用者本人の思考と異なった部分があるかと思います。ご容赦下さい。
僕がカードプールを見て考えていたこと、予想したメタゲームなどはこちらに書いてあるのでもしよろしければご覧下さい。
・9/2 リセフェスタ東京
優勝:ヘルウインドさん 雪単
優勝したのはまさかの純正雪単です。
雪単が《アヴァロン》亡き後でもそれなりに戦えると思っていた方は多いでしょうが、この結果を予測していた方がどれだけいらっしゃったでしょうか。
雪単におけるガルパンでの新戦力が防御的な能力を持ったSR《カチューシャ》に加えてDP3というこれまで雪で少なかったスペックを持ったキャラが多く登場したことに注目し、極力相手キャラを倒さず場を固める戦略に特化した構成に見えます。
環境で有力視されていた宙単・日単等はSP値の平均が低く一度場を固められてしまうと能力でこじ開けていかないと打点が入らなくなってしまいます。
花単は全体的にSPが高いため簡単に突破できますが、トップメタ候補の宙単が《ジャガーノート》という花キラーカードを擁しているため今回はそれほど上位には食い込めませんでした。それを見越してのデッキ選択とすればまさに慧眼と言えるでしょう。
脇を固めるカードも軽い除去を兼ねた新アタッカーR《スズキ》、固め戦略を強化する《風魔手裏剣》、不用意なプレイを咎める《身代金誘拐事件ごっこ》など優秀なものが選ばれています。
6位のリストもほぼ同じ設計思想のようです。全体的には数が少なかった雪デッキですが上位入賞率の高さを見るに最大の当たりデッキと言えましょう。
除去デッキは常に無警戒ではいけない、そんな教訓を教えてくれた見事な優勝でした。
2位:ぎやさん 宙単
「ぎや」さんは東京でフェスタが開催された3回その全てで入賞する驚異的な勝率を維持されているプレイヤーで、今回は大会前に本命視されていた宙単での入賞です。
本人も仰っていましたが雪相手を想定していない代わりに宙単ミラーマッチその他スペック勝負になるマッチアップを強烈に意識した重い構成になっています。
前環境で雪相手に生命線となっていたEX1の2コストDMG3を全て廃しているのが特徴です。ガルパンで追加されたSR《西住 まほ》は6コストと重い代わりに非常に強力な能力を持っていますが、自身を含めてEX2を4枚消費するためEX1を極力減らした構築の方が安定して出せます。
その他の構成は「前列は止めにくい3ハンドアタッカー」「後列は2ハンドの相打ち要員」を徹底しています。前後に移動できるキャラは5/4というスペックのものが多く採用されており、相打ち力はピカイチです。
あくまで新環境1発目での決め打ちリストなので、雪がそれなりに環境にいることがわかった現在なら8位のリストのように2コストDMG3アタッカーを1~2種類追加してもいいと思います。それだけ柔軟性を取れるのが現在の宙単とも言えるので、初期配置等を含めて研究のしがいがありそうです。
3位:でちんさん 日単
最初期環境で不動のトップ、前環境でも雪単に次いで人気のあった日単です。
動いて殴るコンセプトは変わらず、過去のアタッカー陣に「ジェネリックアヴァロン」(気に入っています)SR《秋山 優花里》等の新戦力、そして定番化した飛び道具《キノコリオン》が入ってどの角度からでも差し合いを制することができる構成になっています。
殴り合いをするデッキ全般に微有利と言え、決勝では雪の固め戦略に負けてしまったようですが《タマモキャット》等の突破キャラを増やすことによって対策可能なため今後は全体的に数を増やしそうです。
またこのリストには採用されていませんが、5位のリストに入っているC《アンチョビ》は《坂田金時》と散らしたサイドステップ持ちアタッカーという役割の他にAP5を活かして相討ちブロッカーという役割も持てる良カードです。DP1SP0は心許ないものの、後から引いてきて役割を持ちやすいのは《坂田金時》に無い魅力です。
4位 クンタキンテくんさん 月単
前環境から安定した人気を持っていた月単デッキです。
注目の新戦力はSR《冷泉 麻子》です。相手依存になりますが、不利な戦闘でもどこか1ヶ所が寝ることでこちらの攻撃が通しやすくなります。サポートが絡む戦闘ならさらに場が空いていくため相手からするとミスを犯しやすい嫌なカードです。
全体的な構成は前環境と同じ「エンゲージ」型で、《バルムンク》に加えて《タケノコリオン》で詰め火力を確保しています。
7位 小島 雪タッチ月プラウダ
手前味噌です。詳細はこちらに。
一通り大会結果を見た時点での改良点としては《風魔手裏剣》やC《おりょう》の投入を検討するなどでしょうか。
どちらも軽く動けて日単などを相手に良い動きをします。《風魔手裏剣》は無理にでも数枚ねじ込む価値を感じました。
R《アリサ》もSR《カチューシャ》との組み合わせで能力を使えるので投入の価値有りです。
【ガルパン環境メタゲーム・1発目】
リセフェスタ東京が終わり、メタゲームの概形が見えてきました。
・単色はどれもイケる
・2敗ラインを見る限り学校デッキもイケそう
・弱体化したはずの雪デッキも普通にいる
・殴るデッキも固めるデッキも混在している
・1強はいない
以上がフェスタ東京終了時点での感想です。
上位入賞デッキは綺麗にバラけています。
この状況は1週間後どうなったのでしょうか。リセフェスタ大阪に続きます。
・9/9 リセフェスタ大阪
※決勝でトラブルがあり順位の変更がありました
優勝 前後前後おおおんさん 宙単
色々ありましたがフェスタ大阪は宙単の優勝でした。
基本はオーソドックスな宙単ですが《ご褒美》《ファントム・メイデン》《魔剣グラム》が採用されているのが特徴です。
どれもサポートでの固め戦略を突破できるチョイスで、除去には弱いもののこの環境の雪デッキに対しては気を付けていれば除去でアドバンテージを失うことが少ないため採用に至ったものと推測されます。
特に《ファントム・メイデン》は花のサポート成功時効果を打ち消すこともできるので重宝します。何枚かは入れておきたいカードです。
1種月のカードが入っていますが色拘束が強くデッキにアシストできるカードもほぼ入っていません。単にリストの打ち間違いだと思いますが違ったら申し訳ありません。
入っていたカードはEX1の並びからR《河嶋 桃》あたりでしょうか。
※ご本人様からC《西住 まほ》との情報を頂きました。僕の構築センスの無さを露呈してしまいました。失礼しました。
2位 Н∀ММЕЯさん 花単
雪単・月単等の固め戦略を取るデッキが結果を残したこと、既存の花単がエンゲージ軸のものが多くフェスタ東京では新たな形を調整するのに時間が足りなかったであろうことなどからこのタイミングで花単が表舞台に立つことになりました。
構成としては新たなエースアタッカーSR《武部 沙織》などのガルパンで追加された優秀なキャラ、FGO1.0の超パワー姉妹《ステンノ》《エウリュアレ》、終盤絶望的な強さを発揮する《ルールメイカー》など花のパワーカードのオールスターといった感じで、なおかついい感じに嚙み合っています。
SR《ダージリン》+《アーラシュ》《ヘクトール》など作品を超えたシナジーが多く見られるので、練習すればするほどに強さを引き出せるでしょう。
決勝では望ましくない事態になってしまいましたが、デッキとしての強さは疑いようがないと思います。
5位と6位にも花単が入賞しています。「Masaki」さんは《肩車》《もちひつじ》《令呪》の採用、「ちゃちゃ」さんはR《武部 沙織》+《令呪》を採用と三者三様の構築思想を見て取れるので以降花単の研究がさらに進んでいきそうです。
3位 ももせさん 月単
フェスタ東京とは違った形の月単が入賞です。
前環境からの定番だった「エンゲージ」中心の構築とは対象的にガルパンから継続高校のキャラを全面に押し出した構築になっています。
パワーカードとしてU《ミッコ》SR《ミカ》、それを支援するR《ミカ》C《ミッコ》などが採用されており、シブいシナジーを見せてくれます。
U《ミッコ》は単体のカードパワーも相当なもので、序盤の止め辛いアタッカーから終盤の詰め要員へと八面六臂の活躍を見せます。特に学校シナジーが無くてもエースを張れるでしょう。
月単は相手の展開と自分の腕次第で殴るデッキと止めるデッキどちらの役割もこなしやすいのが特徴なので、構築の幅の広さも含めてしばらくは人気を保つことと思います。
4位 まみやながつさん 4色サンダース/大洗
僕自身もフェスタ東京1回戦で当たったタイプのデッキです。その時もシナジーの多さに驚きましたが、その方と同じ調整グループの方が入賞したことで期待感は確信に変わりました。
《アリサ》《ナオミ》を《ケイ》の能力の対象にすることで能力を誘発させるサンダース特有の動きにSR《秋山 優花里》など色が合って「アシスト」を持っている大洗のカードを足した日・宙・月の3色デッキがベースになっています。
アシスト前提で花のC《西住 みほ》が入っているのが特徴で、R《ナオミ》をタダで対象に取ることができる他SR《ケイ》とのコンボでどのキャラにもDMG+1を飛ばすことができるなど複数のシナジーを期待できます。
よく見るとガルパン限定構築になっており、アシストを最大限活用することでデッキパワーを底上げするお手本のような構築でした。
7位 へちゃ起動さん 雪単タッチ月
雪単で2回連続入賞した方です。
基本的なコンセプトはフェスタ東京の優勝リストと変わりませんが大洗のアシストキャラが多めでR《後藤 モヨ子》R《宇津木 優季》と月のキャラが入っています。
どちらもワンポイントで単調な固め展開から打点を入れにいけるので重宝すると思います。
【ガルパン環境メタゲーム・途中経過】
リセフェスタ大阪では固めるデッキに対して有利を取りやすい花単が複数入賞しました。
2回のリセフェスタで全ての色の単色デッキが複数入賞しました。さらに同じ色でも構築は様々です。
学校デッキも複数入賞しています。まだ露出の少ない学校も開発が進めば入賞が増えてくることでしょう。
Lycee Overtureは3エキスパンション目にして一強不在群雄割拠の時代を迎えたと言えます。僕としては全てのデッキタイプに可能性がある環境は素晴らしいと思うのでこのバランスに近い環境が続いてくれたらと思います。
以上、2回分のリセフェスタ雑感でした。
明日はリセフェスタ札幌が開催されます。今回僕は遠慮しておきますが、関東圏の猛者が複数遠征すると聞いているので結果が楽しみです。
10月の公式大会参加予定は10/21(土)のチーム戦リセオープン、そしてVer.FGO2.0発売週10/29(日)のリセフェスタ東京です。チーム戦は組もうと思っていた友人が1人不参加になってしまったので早いうちに3人目を探そうと思っています。
それではまた。
9/2 リセフェスタ東京レポ
お疲れ様です。小島です。
書いてなかった雑感記事をまとめて書くと言いながら完全に嘘でした。忙しかったということでひとつ。
先週末のリセフェスタ東京に参加してきたのでレポートを書きたいと思います。
・大会に向けての準備
今回はVer.ガールズ&パンツァー戦車道大作戦!が発売して2日後の開催ということで、情報が行き渡っていない状態の初期環境であり様々なデッキタイプが入り乱れるものと想定していました。
まず新カードに関係無い環境の変化は《アヴァロン》の使用制限です。前環境で暴れに暴れ尽くしたため、Lycee Overture初の制限を受けることになりました。
狂った性能のため対雪を常に意識しなければいけなかったわけですが、トップメタから退場したことでSR《西住 まほ》など5コスト以上のキャラが活躍の機会を得るのは想像に難くありません。
新パックの目玉は明らかにSR《西住 みほ》で、各ショップのシングル価格もそれを物語っています。
このカードはAP5という相討ちステータスに加え、攻撃しながら返しのターンにブロッカーに回れる破格の性能を持っています。手札3枚で1列分の役割を持てるということです。
DMGは2と低いですが、詰め状況の強さ以外ではオーダーステップ持ちよりも1人2役をこなせます。省エネできるので他の列に手札を注ぎ込むことができるようになります。
宙単デッキには当確で他の新カードと併せて大幅強化、「大洗女子」アイコンを持っているためスターターの花キャラを中心としたデッキにも同アイコンでコストの色を融通する新能力「アシスト」により無理なく入ります。
アシストの登場により学校デッキという新しい概念が生まれ、新規の方も入りやすくなったと思います。特にスターター限定のカードが普通に強いので花メインの大洗女子デッキは多そうです。
その他の学校デッキは専用パーツばかりなので逆に組みやすく、色拘束はあるもののカードパワーが高くアシストで緩和でき、何よりどの学校もコンセプトが面白いため、一定数いることが予想されます。
日単は序盤から出していける強力なアグレッシブキャラSR《秋山 優花里》を手に入れました。有名プレイヤー曰くジェネリックアヴァロンといった性能で、コストはかかるものの移動能力を持っているため止めにくく、止められたとしてもSP2で他のアグレッシブキャラに比べて盤面で腐りにくい万能キャラです。
こちらもアシスト及び「大洗女子」アイコンを持っているため複数のデッキに投入が予想されます。
意識する優先順位は①宙単②準花単大洗③他の学校デッキ・日単月単等その他のデッキ
以上が大会前の環境予測です。
今回使うデッキについては①②を意識する以外は完全に好みで組みました。
まず発売前にガルパン全話+劇場版を視聴して予習。ガンダムシリーズくらいしかアニメを観ない自分が普段観ないタイプのアニメを完走できたので人類の可能性に感動しました。
そして発売予告ポスターの民族衣装っぽいカチューシャがブッチギリで可愛かったのですが発売してみたら中々いい性能。
雪はこれまで2コスト以下のアタッカーに乏しかったのですがバニラとしては理想的なステータスです。
その他プラウダ関連パーツも良好な性能だったのでプラウダデッキを組み上げることにしました。
プラウダのカードを並べてみて思ったことは
・種類数が特別多くはないのでアシスト目的でほぼ全種必要
・どのカードも役割を持てる
・アタッカーがほぼEX1だがどれも優秀
などです。ガルパン以外のカードでこれをサポートするために入れるべきと判断したのは
・自身を破棄してカチューシャを支えるカード群と相性の良い《ミョルニル》
・DFキャラのAPが小さいため固めるプランを取るためのSR《マシュ・キリエライト》
・カチューシャを固め引いてしまった時にEX1を効率良く還元できる《ファントム・オブ・ジ・オペラ》
・終盤C《カチューシャ》R《ノンナ》の10ダメージコンボを通すための除去
あたりです。
組んだのがこちら。試す機会も無かったので一人回し以外は実戦ゼロでした。
プラウダの各カードについて説明します。
アタッカー陣。全員《カチューシャ》ネームのためプラウダの恩恵を受けることができます。
あくまでAFを全て《カチューシャ》で埋めてDFキャラの能力を盾に殴り付けるのがメインプランで、ガルパン以外に追加したカードで場を固めるのはサブプランです。
R《カチューシャ》はこのデッキで最も優秀なアタッカーです。後述するR《ニーナ》との組み合わせでバトルを支配し、DMG4のお陰で無視することも許しません。
EX1のアタッカーについては何枚にしてもリスクリターンがありますが、今回は初ターン付近の安定性を求めて全て4枚にしました。
雪のDF陣。後衛の連中は全て《カチューシャ》ネームに関するテキストを持っています。
U《ノンナ》以外はDP3のため、SR《マシュ・キリエライト》と共に安全なDP止め要員になります。
C《ニーナ》が一番カードパワーに欠けるため2〜4枚で迷いましたが今回は3枚。R《マシュ・キリエライト》に枠を割きましたが大して活躍しなかったので4枚でいい気がします。
R《クラーラ》は唯一のDP+2効果持ちかつ効果範囲が広く設定されています。迂闊な数値設定の相討ちブロッカーを裏目にすることが可能です。
R《ノンナ》は詰め盤面で威力を発揮します。R《カチューシャ》で8点、C《カチューシャ》とのコンボなら何と10点のダメージを叩き出します。《荊軻》はデカブツ対策もそうですがこの詰めプランを演出する仕事が大きいです。
R《ニーナ》はDFキャラの中では絶対的なキーカードです。DP3/SP3で強固な盤面を構築し、R《カチューシャ》との組み合わせで離れたところにもDP実質+2を飛ばすことができます。
自身のバトル中にも能力を使えるので、自らを手札に戻してバトルを中断することもできます。終盤のサポート強要、U《角谷 杏》等のコストを払うことでサイズの上がるキャラに合わせる等ブロッカーとしても優秀です。
コストも優秀で、余ったEX1を効率良く盤面に還元できます。使い方は様々なので出来る限り得する配置を心掛けています。
以上、構築の際に考えたあれこれです。以下はリセフェスタ当日の対戦結果です。
9/2 リセフェスタ東京 参加者122人 7回戦
R1.4色サンダース/大洗 えんぴつさん ◯
R2.花単 MSX008さん ◯
R3.花単 ホーユーさん ×
R4.大学選抜 フレイメルさん ◯
R5.宙単 しろさん ◯
R6.宙単 すしさん ◯
R7.宙単 メイプルさん ◯
3回戦の敗因は最終盤2ターンの不運なドローでした。手札にR《ノンナ》を残してから2ターンコストを引けず、悔しい負けになりました。
こういうのは付き物なので今回のケースで後悔はありません。次回があればリベンジしたいところです。
そんなわけで6-1で入賞でした。
最大勢力と目された宙単に対して固め戦略を取るプランが当たり、宙単3連戦を制することができました。優勝の雪単も同様のプランを取る仕様だったので、以降は様々なデッキから固め戦略に対する対策を受けることになると思います。
混色の学校デッキで唯一の入賞だったのはプラウダというデッキに対しての自信になりました。想像以上に良いデッキだったので、しばらく選択肢に入れておこうと思います。
大会後は数人で10分ほど歩いたところにあるラーメン屋へ。会場近くに住んでいる友人から熱烈にお薦めされたお店です。
蔵前駅近く「らーめん改」の味玉煮干しつけ麺。麺、つけだれ、チャーシューどれもレベルが高い一杯でした。
連れが頼んでいた貝塩らーめんのスープも少し頂きましたが澄んだ味と貝の風味が絶妙でした。
また是非足を運びたいお店です。
以上、リセフェスタ東京のレポートでした。
しばらく東京周辺での公式大会はありませんが、あわよくばまた遠征したいなぁ…とか。色々な都合がつけばいいですね。
それではまた。
8/5 リセオープンレポ
お久しぶりです。小島です。
7月中の公式大会には仕事の都合で出られずモチベーションが低下していましたが久々にリセオープンに参加してきました。
少々遅れてしまいましたが軽くレポートを書こうと思います。
公式大会に出られないのがわかってから余り店舗大会にも出ていませんでしたが、8月の休みが確定してからちらほら参加。
雪単、雪日、宙単、日単キノコリオンを調整しましたが動き的には宙単がお気に入りでした。
楽しいのでしばらく使っていましたが雪単には店舗大会でも勝ったり負けたりで、10割出した雪単に対して宙単が10割の返しをしても勝てないというありきたりな結論が見えました。
周囲の助言込みで色々迷った結果、無難に雪単を選択。サブプランも含めて一番期待値が高いので勝ちにいきます。
リセオープン予選 ダブルエリミネーション 120人くらい
使用デッキ:雪単
雪単同型で五分を取れることと他の色に対して落とさない丸さの両立を目指しましたがそれなりに上手くいったと思っています。雪単のフリースロットはそれほど多くない印象なので大きく変える余地は無いようなものですが。
1回戦 宙単 ○
2回戦 宙単 ○ シロタツさん
3回戦 雪単 ○
4回戦 雪単 ○ UREさん
運良く4-0通過。強い人に勝ったので嬉しかったです。
リセオープン本戦 シングルエリミネーション 37人
使用デッキ:予選と同じ
1回戦 雪単 ○ ひろさん
2回戦 雪単 × コウジさん
コウジさんは旧リセ時代同じ地域で遊んでいた友人で、Lycee Overtureになってから対戦するのは初めてで懐かしい気持ちになりました。
相手の先行で序盤から除去を飛ばし合っての殲滅戦になりましたが、生き残ったアタッカーが相手が《ミョルニル》に対してこちらは《ラストリゾート×デュエル》で能力ダメージによりライフ差が付いてしまいました。
ドローが芳しくなかったのでゲームスピードを遅らせることに注力しましたが追加の除去や《アステリオス》を引き込むのが遅れ、色々と打点をズラし続けたものの僅差で負け。本戦2回戦で終わってしまいました。
結果は15位タイ。
悔しい負けになってしまいましたが大会中大きなミスも(多分)無くプレイできたと思います。
対戦して頂いた方々、ありがとうございました。
気になったのは37人でいきなりシングルエリミネーションを始めたので回戦数が進んでから不戦勝が多発したところです。本戦の最初に10人で0回戦をやって適正数の32人に合わせるなどした方が良かったかと思います。
偉そうなことを書いてしまっていますがシングルエリミネーションの場合対戦が進んでからの不戦勝の方が不公平な感じは増すと思うので、今後のムービック様の運営に期待したいと思います。
以上、今回のリセオープンレポでした。
余力があれば書いていなかった分のリセフェスタも纏めて雑感記事を書こうと思います。
それではまた。
リセフェスタ東京雑感
お疲れ様です。小島です。
今回もリセフェスタ東京の上位レシピを見ての雑感を書いていこうと思います。
あくまでレシピを見た感想なので細部の思惑は違うかもしれませんがご容赦下さい。
優勝:楓月さん 雪単
見事優勝されたのは過去のリセフェスタでもほぼ毎回入賞している「楓月」さんの雪単でした。
《身代金誘拐事件ごっこ》が4枚フル投入されています。
旧リセを知っている方にとっては使い辛そうな印象を受けるカードですが、Lycee Overtureではハンドアドバンテージを得る手段が少ないため基本的に相手が手札を使って打点勝負を仕掛けてきたらこちらも手札を切らないと不利になっていくデザインになっています。
そのためこちらの展開次第で能動的に相手の手札枚数をある程度調節させることができ、見た目よりもこのカードの使用機会は多くなります。
そしてこのカードが最も輝くのはミラーマッチでの《アヴァロン》の処理でしょう。片側に生き残ると一方的な展開になりがちなこのキャラは、最も効率的な処理方法が《アヴァロン》からの《荊軻》であり、ミラーマッチがアヴァロンゲーかつ先出し不利と言われる原因になっています。
このレシピは《身代金誘拐事件ごっこ》をフル投入することによりミラーマッチのムラを少なくし、なおかつ他のデッキタイプにも有効な手段を確保しています。《アヴァロン》の能力は可能な限り使いたいので毎ターンキャラを展開してくることが多く、従って手札が圧迫され《身代金誘拐事件ごっこ》がよく刺さります。
結果を出したことにより今後はこのタイプのリストがメタゲームの中心になることと思います。
雪単は《ミョルニル》+DFフル展開のようなサブプランを合わせて強固なゲームプランを持つデッキなので、デッキの骨子から対策する必要がありそうです。
2位:ベルナルドさん 雪単
決勝は雪単ミラーマッチでした。
こちらのレシピは優勝レシピとは細部の構成が違っています。
EX1のイベント枠に《身代金誘拐事件ごっこ》に加えて《断罪》 が入っていて、より《アヴァロン》を処理しやすくなっています。さらに雪ミラーを意識した形と言えるでしょう。
《デジャヴ》は雪待望の2ハンドDMG3アタッカーで、低ステータスながら止めにくい能力を持っています。雪ミラーでは《ファントム・オブ・ジ・オペラ》で止められやすいのが玉に瑕ですが、いずれにせよ2ハンド交換と割り切っているのでしょう。SR《清姫》と非常に相性が良いのも評価点です。
戦績を見る限り雪以外にも問題無く勝てているので、余りに雪ミラーが頻発するようならこのようなレシピもいいかと思います。
3位:Hiruneさん 雪単
3位も雪単です。強いですね。
こちらのレシピは他の上位入賞レシピでは数を絞っている《風魔手裏剣》がフル投入されています。
破棄して2ダメージになる能力は終盤に輝きますが、DMG2を活かして《アヴァロン》で走り、止められたらSP3を活かして盤面を作るなど序盤から無駄になりません。
またEX1ながら1コストなので腐ったイベント除去を打点に還元でき、デッキ全体の方向性をまとめてくれるカードでもあります。
《ゲイボルグ=ゼロ》も優秀なDP4アタッカーとしてフル投入されており、骨太に打点を入れていく意思が感じられます。リストもシンプルなので入賞した雪単の中でも使いやすく自分のプレイスタイルでアレンジしていけそうです。
4位:えりんぎゃ〜さん 月単
フェスタ福岡に続き月単が入賞しました。
このレシピのキモは《主人公&リディ》まで入れてある軽量アタッカーの物量です。
DMG3の《クトネシリカ》《主人公&リディ》《クー・フーリン〔プロトタイプ〕》、そしてDMG2ながらEX2+SP2+キャラを合わせ辛い能力の《セイバートゥース》と序盤のダメージレースを支えるカードが揃っており、隆盛を誇る雪単に対して除去でテンポを取られにくいチョイスになっています。
下手に手札を使い切れば《アイスブランド》が手札を循環させながらDMG4で襲ってきて、中盤から終盤にかけては《バルムンク》や《クトネシリカ》のエンゲージ能力で打点得をしてきます。
エンゲージ能力が強い色なので《ロンギヌス》も少ない手札でエンゲージしつつアタッカーにしやすくなります。
ここまでしても雪に対しては微不利なようですが、DFキャラの堅さゆえ雪メタの軽量デッキには全て有利を取れうると思います。
5位:うしさん 月単
2人目の月単です。使用者数に比べて全体的な勝率が高いので、もう月単は十分にメタの一角と言えましょう。
こちらも4位の月単と大きな差はありませんが、《クトネシリカ》《バルムンク》が両方4ずつと序盤のうちから詰めの盤面をイメージしたプレイが推奨されるように見えます。
いずれにせよエンゲージを多用できるブレ×ブレらしいデッキです。
6位:ぎやさん 雪t日グラーシーザ
唯一入賞した混色デッキです。
《グラーシーザ》のコストとしてよく採用されている《主人公&リディ》に加えて《ブレイズドライブ》も2枚採用されています。これはDFに出すことも多い《ミョルニル》《ミストルテイン》を利用できる優秀な詰め手段でもあります。
《ミストルテイン》《グラーシーザ》のコンビは《ヘカトンケイル》から《セイブザクイーン》の3ドローで無理矢理揃えにいくこともできます。
除去要素もありますが基本的にはアグレッシブを絡めて雪単より積極的に打点を入れていくデッキであり、差別化できるとすればそこでしょう。
7位:さちゃさん
ブレ×ブレ環境になって登場した、デッキの半分近くが軽量アタッカーで占められている日単です。
2ハンドDMG3キャラをAF全展開すると雪の3ハンド除去が手札損となるため止めにくい攻勢になります。
中途半端に止めようとしても《スイートピーチ状態》で打点を通してくるかR《フランシス・ドレイク》をねじ込むかの2択をかけてきます。
対雪の急先鋒で、なおかつシングル相場が高いカードがほとんど入っていないため爆発的に流行ってもおかしくありません。
雪に加えて確実に対策しなければならない相手でしょう。
8位:づーやんさん 雪単
3位の雪単と似た構成のレシピです。
こちらは《身代金誘拐事件ごっこ》の代わりに《断罪》が4枚入っています。
日単を始めとした刺さらない相手には腐りやすいカードなので、4枚入った《風魔手裏剣》などのコストにすることも多いかと思います。
雪相手には逆に《風魔手裏剣》がそれほど強くないので、2枚セットでの運用が前提に組まれているのでしょう。
また、他のレシピでは余り見ませんが《マシュ・キリエライト》が3種12枚入っています。どれもAPが0ゆえに日単相手には《風魔手裏剣》のSP3と併せて打点をシャットアウトできそうです。
9位:秋雨さん 宙単
雪系デッキの海の中、入賞ライン唯一の宙デッキです。
流行りの《オーガニクス》型と違い、オーダーステップ持ちを中心とした前環境からよくあった形のデッキをアップデートしたものになります。
《アルテラ》は環境にDP4アタッカーが増えたことにより以前に増して要のキャラになっています。
《魔煉サンタクロス》《月天のミコト×魔刀ルナ》など単純に優秀なオーダーステップ持ちが増えたため、1ターン止めて打点得のパターンが以前より安定しています。
きっちり雪相手にも勝ってきているので環境的に逆風といえどポテンシャルは高いままでしょう。
10位:コアさん 雪単
5人目の雪単です。
レシピは癖の無いもので、非常に丸い印象を受けます。
《断罪》と《身代金誘拐事件ごっこ》が2枚ずつセパレートされていますがこれは個人差だと思います。
固めるキャラは少ないので、どんどん打点を入れていくタイプでしょう。
11位:シロタツさん 日単
最後の入賞者はリセオープン覇者のシロタツさんです。
7位の日単と比べるとこちらはSR《ネロ・クラウディウス》《霊獣姫アルビダ》や3ハンドの相打ちブロッカーが入っており、2ハンド戦略に加えて従来からあった1列からの多重攻撃も視野に入れた構成になっています。
また、1枚だけ入った《もちひつじ》がいいアクセントになっています。
《フレイムタン》が再登場して3点、攻撃した後のキャラが他所に行ってSR《ネロ・クラウディウス》が走り込むなど色々できるので予想していない相手は面喰らうことでしょう。
[Pick Up]ワラキアの昼さん 花単
惜しくも2敗ですが、2敗ライン以上で唯一の花単です。
基本的な形はFGO環境の頃と変わっていませんが、《レールガン=タブー》《ルールメイカー》などの新戦力が加わりました。
《レールガン=タブー》は条件さえ満たせば6打点になるキャラで、相討ちキャラの少ないデッキに対しては非常に強力です。
SR《エリザベート・バートリー》に加えてST《マシュ・キリエライト》で守るべきエースアタッカーになり得ます。
《ルールメイカー》は終盤の泥仕合を相手にとって絶望的なデッキ差に変えてくれます。一方的に2ドローさせ続けて詰みになる局面が多そうです。
機を見てAFに置きサポートを効かせつつ手札をデッキ差に変換し続ければ、妙な連続打点が飛んでこない限り逆転は難しいでしょう。
【総評】
最大勢力の雪単が入賞ラインに優勝を含め5人を送り出しました。これによりトップメタの地位は揺るぎなく、どのデッキも雪単をどう攻略するかを念頭に構築されることでしょう。
既に軽量型にシフトした日単など構造上雪に有利なデッキも勝っています。このようなポジションのデッキが増えれば他のデッキタイプにもチャンスが増えそうです。
以上、少々期間が空いてしまいましたがリセフェスタ東京の雑感でした。
次回はリセフェスタ大阪です。僕は出られませんが出場される方のご健闘をお祈りします。
それではまた。