小島だったり枝豆だったり

Lycee Overtureについてつらつらと。

ガルパン環境 リセフェスタ札幌雑感

お疲れ様です。小島です。

また期間が空いてしまいましたが、先月行われたリセフェスタ札幌の上位リストを見た雑感を書きたいと思います。よろしくお願いします。

 

 

・9/23 リセフェスタ札幌

順位表

優勝 かばぷさん 宙単

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優勝はリセフェスタ大阪に引き続き宙単でした。

こちらはよく見る宙単と比べて、より尖ったリストです。入賞常連の宙単スペシャリスト「かばぷ」さんが研ぎ澄ました説得力のある構成になっています。

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最大の特徴は5コストのEX1キャラながら3枚積まれた《魔剣グラム》です。

この環境では多くの色が優秀なDP上げ手段を手に入れた結果、以前と比べて高APの相討ちキャラを突破しやすくなりました。そして自然とDP+サポートで止めるデッキが増えたのですが、《魔剣グラム》はサポート拒否能力と高DMGによりそういった戦略を否定します。

宙には《実験》というお手軽にDP+2するカードがあり、3ハンドキャラで相討とうとすると裏目になりやすいです。

ブレイブソード×ブレイズソウル環境では埋もれてしまっていたカードですが、環境の変化により輝いています。まさにメタゲームといった印象です。

 

2位 白猫さん 日単

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スタンダードなタイプの日単です。

リストに誤入力があるようですが《ロムルス》は片方《ダレイオス三世》あたりでしょうか。

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移動、アグレッシブ、《キノコリオン》のダメージレース戦略に加えて1枚だけ《もちひつじ》が入っています。ブレブレ環境の日単でも見られたアグレッシブを重ねて打点を伸ばすカードです。

固め戦略を重視したデッキに対してはこれに《レヴァンテイン》を加えたような瞬間打点が重要になってくるので十分選択肢に入ると思います。

 

3位 misakieさん 雪t月プラウダ

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ほぼ雪単の構成にアシスト持ちのR《ニーナ》R《ノンナ》を加えたデッキです。

基本的にロックデッキとしてデザインされているようです。DFから低AP高DPのキャラで埋めていって数ターン以内に打点をほぼ0に抑え、貯めた手札を打点に還元しようという意図でしょう。

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《魔剣破損》は《身代金誘拐事件ごっこ》より手札消費が激しく普通にダメージレースを重ねるデッキには入れにくいものの、このように場を固めてお互いリソースが消費されなくなるようなデッキではプレイする余裕が出てきます。

日単に対してはあちらが打点をねじ込む手段が豊富なため苦手としているようですが構成を変えることで克服できるでしょう。

リセフェスタ東京で優勝した雪単の設計思想の一部をより先鋭化したデッキといえます。

 

4位 くろかげさん 宙単

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同じ宙単ですが、こちらは優勝リストよりオーダーステップ持ちの枚数を意識した構成です。

宙が得意とするオーダーステップによる先手後手入れ替えが成功する確率はこの構成ではかなり高くなっていると思います。

また、オーダーステップ持ちを多く採用したことによって詰め盤面で《魔剣グラム&魔劍グラム=オルタ》による大ダメージを狙いやすくなっています。詰め火力が少ない宙という属性にとっては重要なことです。

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サポートで止める戦略に対しては4枚積まれた《ファントム・メイデン》が睨みを効かせています。現環境では宙の必須カードに仲間入りした感があります。

 

5位 あーふぁさん 宙単

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宙単3人目の入賞です。今回宙単プレイヤーの平均勝率が非常に高く、明確に勝ち組デッキでした。

こちらは干しいも》採用型ですが定番のU《角谷 杏》が入っていません。素のスペックが低くブロッカーを突破する際に効率が悪くなることを嫌っての不採用かと思われます。

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宙単ミラーマッチで相手にU《角谷 杏》が採用されていた場合一方的に《干しいも》を利用されてしまいますがそれでも採用したのは日単等を相手にした時ダメージレースを有利に進めるためでしょう。序盤から同じダメージを与え合う展開になると押し込み火力の質の差で負けてしまうことが多いので、多少なりとも打点差をつける必要があります。

面白い構成だと思います。

 

6位 ユリシーズさん 花単

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あんこうチーム」採用型の花単です。

高打点アタッカーの種類が多いのでブン回った時の破壊力は目を見張るものがあります。

相討ちを取られにくいアタッカーが多い影響か、定番の《エウリュアレ》《ステンノ》が不採用になっています。

また、アタッカーを重視した構成のため花単でよく採られる高SPの2コストキャラでDFを固める戦略を取っていません。DFを埋める手札の余裕は無さそうなので、あくまで殴り勝つ構えのデッキに見えます。

このデッキとすれ違いの殴り合いになって打点で上回れるデッキはそう無いと思います。

 

 

ガルパン環境メタゲーム・札幌以前と以後の差】

リセフェスタ札幌では宙単が上位の半分を占めました。このまま宙単を中心としたメタゲームが形成されるのかと思いきや、事件が起きます。

9/30に発売された雑誌「カードゲーマー」vol.36に付属したPRカード《ペパロニ》が非常に強力だったのです。

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バトル中に手札に戻ることによってバトル中断できる能力を持った雪の《ファントム・オブ・ジ・オペラ》を彷彿とさせるブロッカーです。

例えばSR《武部 沙織》に合わせればサポート強要しつつ手札1枚とデッキ1点の消費で打点を止めることができ、《魔剣グラム》に合わせれば数ターンの間手札を切り続ける代わりに能力を無視して大幅に打点を軽減できます。

バトルを中断するのでSR《西住 まほ》の能力も誘発しません。雪のお家芸だった動きを盤面にそれほど手札を使わなくて良い日が手に入れてしまいました。

一応AFに置いてもSR《アンチョビ》の能力と共に2点を稼ぐことができ、対雪などでほぼ固まってしまった盤面でも能力を盾にして打点を入れにいけます。余り無い状況かもしれませんが覚えておくと良いことがあるかもしれません。

結果、体感ではありますが日単相手に有利といわれていた花単との相性は逆転し、他のデッキにもより強くなりました。

日付が変わって今日10/7はリセフェスタ名古屋が開催されますが、メタゲームの中心は日単になると予想しています。日単があっさり勝つのかそれとも研究された他のデッキが日単の戴冠を阻止するのか、僕は参加しませんが楽しみにしています。

 

 

それではまた。リセフェスタ名古屋に参加する皆様、ご健闘をお祈りしております。