小島だったり枝豆だったり

Lycee Overtureについてつらつらと。

リセフェスタ大阪雑感

お疲れ様です。小島です。

 

土曜にリセフェスタ大阪が終わったので1敗ラインまでのデッキレシピを見てみます。

僕自身は仕事の都合で出られませんでしたが、(大体自分のため)大雑把に分析していこうと思います。

 

 

優勝:ハルさん 花単

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大阪を制したのは広島の強豪、「ハル」さんの花単でした。

確かなプレイスキルで堅実なデッキタイプを駆り、日単優勢かと思われた環境をひっくり返しています。

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最大の特徴は3積みされた《カルデアス》かと思います。

前回の記事でも触れましたが、日単の《玉藻の前》や宙単の《ヴラド三世》などの大型キャラに対してテンポアドバンテージを取ることができるバウンスカードです。

芳しくない手札のときでも相手の中型アタッカーに撃ち込んでゲームスピードを遅め、手札1枚の価値を薄めていくプレイができます。

また、花単のSR《エリザベート・バートリー》に対してはサポート込みで封殺するよりも日の《ダレイオス三世》や宙の《アルテラ》《スカサハ》等の高APキャラを合わせることで攻撃させない手法を取られることが多いため、有効に使いにくい《令呪》に代わって攻撃を通す手段としても使われます。

場が出来てさえいればSR《エリザベート・バートリー》+SR《マリー・アントワネット》+《アーラシュ》の8点アタックが通るので、花の《カルデアス》は他の色に比べて打点効率が良いと言えます。

 

3枚投入された《宝具展開》もSR《エリザベート・バートリー》を活かすカードであり、使用者の「ハル」さん自身もSR《エリザベート・バートリー》の配置にかなりのこだわりを持っているためデッキ全体で最大の勝ちパターンである高打点キャラによる押し切りをサポートする意識が見てとれます。

納得の優勝です。

 

 

2位:ちゃちゃさん 日単

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こちらもリセフェスタ東京で猛威を振るった形の日単からは構成が変わり、《カルデアス》が2枚、《玉藻の前》がゼロと同型を意識した感じの造りになっています。

カルデアス》採用の都合上引いた場合必ずプレイすることになるため、日単としてはEX1がかなり削られています。(EX2が47枚)

さらに奇数コストのカードの中でも優先的に削られることの多い《ブーディカ》《メアリー・リード》《アン・ボニー》が全て4積みと、とにかくコスト消費の仕方を意識した構成です。

中盤でダブったEX1が手札に貯まってしまい《カルデアス》を上手く使えない、といったことも少なそうです。

どの属性のデッキにも入る《カルデアス》ですが投入の際には構築の制限が発生するため、ただ入れればいいというわけではありません。

カードパワーとEX構成のバランス感覚が重要であり、このデッキはそれを実現しています。

 

 

3位:seyさん 花月

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かなり斬新なデザインのデッキです。

花月というデッキは花単に月SR《メディア〔リリィ〕》《クー・フーリン〔プロトタイプ〕》等をタッチした形をちらほら見ますが、このレシピは《モーツァルト》《オリオン》なども入った色バランスがほぼ半々の構成です。

次にドローする色を予測し辛い反面2色分のパワーカードが入っているため、SR《エリザベート・バートリー》《オリオン》《モーツァルト》のような通常ではあり得ないシナジーを生み出しています。

そしてここでも《カルデアス》が2枚。

2色どちらのカードを引いてもプレイできる《カルデアス》は複色デッキのお供でもあります。

 

 

4位:ベルナルドさん 日単

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こちらは2位の日単とは若干趣きが違います。

《玉藻の前》《坂田金時》R《フランシス・ドレイク》が4積み+《カルデアス》が3積みと自分のゲームプランを押し付けていく構成に見えます。

《玉藻の前》の打点力が有効なのはリセフェスタ東京で証明されましたが、《カルデアス》の投入で相手DFをこじ開けるプランとすれ違いの殴り合いを制するプランの両方を手に入れました。

最終盤面における《カルデアス》SR《ネロ・クラウディウス》《玉藻の前》or《フランシス・ドレイク》の1ライン多重攻撃は《令呪》はおろか《カルデアス》ですら完全には止められません。

やりたいことをやった結果の入賞だと思います。

 

 

5位:ロブさん 花日カルデア

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今回の入賞レシピで最も衝撃的なレシピです。

デッキビルダー「ゆきお」さんデザインのこのデッキ、なんと《カルデアス》が4枚!

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SR《エリザベート・バートリー》と《カルデアス》については優勝レシピのところで触れましたが、このデッキはそのコンセプトをさらに極端に押し進めたものです。

SR《エリザベート・バートリー》に頼らずともSR《ネロ・クラウディウス》+《ステンノ》《エウリュアレ》+SR《マリー・アントワネット》などのパターンでとんでもない火力を出すことができ、2色の強みを最大限発揮できます。

カルデアス》は初手に引きすぎると事故要因になるかとは思いますが、デザイナー曰く引いた分だけプレイするから問題ないとのこと。

EX構成も極端にEX2に寄っており(51枚)《カルデアス》をしゃぶり尽くすデッキと言えるでしょう。

個人的に考えていた日花の強みを活かす構築を、全く違う形でより強いコンセプトで実現され、嫉妬心を持つほどの完成度です。

 

 

6位:クロネコさん 花単

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こちらも《カルデアス》が入った花単ですが、SR《エリザベート・バートリー》が高APキャラによって止められた際の突破手段として《エリちゃんツアーライブ2015!!》も投入されています。

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このカードはそのターンにAFキャラが全て強化されるため手札と場3:3のリソース交換の他に隣で止められているキャラの攻撃ができ、デッキか盤面いずれかの要素で有利を取れます。

カルデアス》に比べると限定状況でしか働きませんが、EXが1あるため展開に困った際の処理に困ることは少なそうです。

 

 

7位:ジャーさん 宙単

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1敗ライン唯一の宙デッキです。

こちらも《カルデアス》が入っています。

リセフェスタ東京2位のレシピと違って《ヴラド三世》が入っておらず、日系デッキが多いメタゲームの結果といえます。

AP5以上のキャラが多数入っているため、SR《エリザベート・バートリー》を止める手段には困らなさそうです。

特にST《アルトリア・ペンドラゴン〔オルタ〕》はブロッカーを確保しつつ打点を伸ばすことができるうえに奇数コストにより無駄なEX1を消費できて非常に優秀です。

いくつかタイプのある宙単ですが、その中でもDFキャラとオーダーステップ持ちを絡めてじっくり戦うタイプのデッキでしょう。

 

 

【総評】

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結局1〜7位まで全てのデッキに《カルデアス》が投入、というメタゲームを感じさせる結果になりました。

対象がサーヴァント限定のため2弾が発売された以降のデッキにはうまく刺さらず見る機会は少なくなるでしょうが、リセフェスタ東京以降のメタゲームを定義するカードと言えるでしょう。

 

以上、リセフェスタ大阪の雑感でした。

次のリセフェスタ名古屋には参加する予定のため、僕自身のデッキ及びプレイも洗練させていこうと思います。

 

それではまた。