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ガルパン環境 リセフェスタ名古屋・チーム戦リセオープン雑感

お疲れ様です。小島です。

新環境直前ですが、リセフェスタ名古屋及びチーム戦で行われたリセオープンの上位入賞リストを見たうえでの雑感を書いていこうと思います。例によって個人的な主観の部分が多い文章なので、そのあたりはご了承下さい。

 

ガルパン環境のおさらい

ここまでのあらすじ。必要な気がしたので今までのスタイルに書き加えておきます。

  1. リセフェスタ東京では新戦力多数の宙単が本命と言われつつ多種多様なデッキが活躍。以前は難しかった固め戦略を採用した雪単が戴冠。
  2. 翌週のリセフェスタ大阪では雪単を意識したデッキを全て喰った宙単が優勝。様々なデッキに固め戦略を突破できる構成が見られた。
  3. リセフェスタ札幌でも《魔剣グラム》を大量投入したレシピに進化した宙単が優勝。雪の固め戦略も進化し、瞬間打点を重視した構成に。
  4. 雑誌プロモのP《ペパロニ》が登場し、各種高打点キャラに耐性の付いた日単に期待がかかっている。

環境の流れとしてはこんな感じでしょうか。

それでは名古屋上位リストを見ていきます。

 

 

・10/7 リセフェスタ名古屋

順位表

優勝 へっぽこにわかさん 聖グロリアーナ

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少し前から界隈で話題になっていた聖グロリアーナ女学院(以下聖グロ)デッキが初入賞、そして名古屋を制しました。

なんと聖グロ関連パーツのみで構成されています。《格言》及び大会プロモも含めて15種しか存在しないので全て4積み、衝撃の優勝リストです。

事前に話題になっていたリストは花や月のパーツを過去のものから借りて色を寄せたものが多かった印象ですが、このデッキは違います。

もちろん花単のアタッカー陣に聖グロを加えた構成や月寄せで《メディア〔リリィ〕》を使える構成も強いのですが、聖グロ単には別側面の明確なメリットがあります。

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それはR《アッサム》の能力をより強く使える点です。

現在主流の日単などのデッキではSR《ネロ・クラウディウス》U《ミッコ》などのAFを空けられるキャラやバトルで一方的にダウンしてしまう配置になってしまったキャラを利用して終盤打点をねじ込む動きが強いと認知されています。

そのような動きに対してAFにR《アッサム》がいてDFに「聖グロ」キャラが3体並んでいると入れ替わり能力によって非常に打点が通り辛くなり、打点進行が一方的になります。

このメリットを享受することは移動キャラが跋扈する本大会のメタゲームには合っていたらしく、見事優勝となりました。

宙単はアタッカーがAPDP共に高くサポートによる場の構築を咎めるカードも多いため苦手としていますが、初戦で当たって勝っているあたりプレイヤーとデッキの自力が高いことを証明しているように思います。

使われてみると見た目以上にやっかいなデッキです。移動キャラが多めの環境なら候補に入れてみてはいかがでしょうか。

 

2位 (^ν^)さん 月単

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勝戦を聖グロと争ったのは2ハンドアタッカーが多めの月単です。

《タケノコリオン》採用型で《バルムンク》は入っていませんが《クトネシリカ》が採用されています。追加の2ハンドアタッカーとしての役割が大きいと思いますが、ブロッカーを合わされてから「エンゲージ」能力で打点を止めることでギリギリのダメージレースに勝つこともできます。

その他は手堅いキャラが入ったグッドスタッフ構成です。月単は使い手が何を重視するかで全く構成が変わるデッキタイプですがこのリストは4積みが多く目指すところもわかりやすいかと思います。

 

3位 ハルさん 日単

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最大勢力の日単が3位です。このリストには日単ミラーマッチで有利を取れる調整がしてあります。

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FGO1.0時代の日単エースアタッカー《玉藻の前》が3枚採用されており、他のEX1が縮小されています。

日単ミラーマッチではDP1のSR《ネロ・クラウディウス》がU《ペパロニ》で止まりやすく、SR《アンチョビ》との組み合わせならDP2の《坂田金時》まで相討ちを取れます。どちらも3ハンドキャラなので手札1枚分の得です。

お互い打点を入れ辛い状況が発生しやすい中、DP3かつ動き回れる《玉藻の前》は手札の負担を除けば理想的なアタッカーになってくれます。日単がメタゲームの中心になることを見越してのカードチョイスはお見事です。

 

4位 ディラミスさん 花単

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大阪で入賞したような大型キャラを中心としたタイプではなく、小型〜中型キャラと高サポートで場をやりくりする伝統的なタイプの花単です。

SR《武部 沙織》SR《マリー・アントワネット》《ステンノ》《エウリュアレ》等の高打点高SPキャラでダメージレースを仕掛け、止められたタイミングで場を作っていきます。

場の作り方にセンスを問われるので使い込んで輝くデッキタイプと言えましょう。

 

5位 ホーユーさん 雪日

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これまで見なかったタイプのリストです。

デッキの大部分は固めるタイプの雪単で、日のカードが色拘束の緩い《グラーシーザ》と「大洗女子」アシストで出せるSR《秋山 優花里》だけ入っています。どちらも瞬間打点を稼ぎつつ止められたらSP2で固め戦略に貢献してくれるカードです。

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また、中盤から終盤にかけて《風魔手裏剣》からの《戦車捜索》で直接打点を重ねるシナジーが採用されています。《戦車捜索》は《グラーシーザ》のコストにもなります。

C《エルヴィン》は固め戦略のアンチカード《魔剣グラム》を単体で止め、アイテムで突破されるパターンでもSR《カチューシャ》やSR《マシュ・キリエライト》と共に封殺することが可能です。

環境終盤にも関わらずこのような新機軸かつ綺麗なデッキが出てきて驚きました。見習いたいものです。

 

6位 つかささん 雪月プラウダ

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プラウダの雪月デッキです。環境初期のリストと比べると月キャラが減って雪キャラでの固めを安定させ、よりブラッシュアップされている印象です。

固めデッキでの《魔剣破損》は既に標準装備のようです。このデッキでは固め切った後での《ノンナ》による詰めプランを支えてくれます。

《ゲオルギウス》が入っていますが月が薄いリストで場に出そうもないので誤植なのではないかと思われます。実際何だったのかはわかりません。

 

 7位 バカウドンさん 日単

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日単2人目です。3位のリストとは違い《ダレイオス三世》4枚《ヴォルケイノ》4枚《霊獣姫ジャンヌ》2枚とAP止めを意識した形になります。

アタッカーのDPを上げる手段が増えAP止めを突破しやすくなった現環境ですが、それを逆手に取った雪を中心としたDP止めデッキが台頭しました。これは構築によるジャンケンになりますが、さらに裏をかいた形です。

アタッカーは横移動できるキャラ、DFはAP止め軍団と素直な戦略が嵌ったうえでの入賞といえます。

 

8位 らじあんさん 日単

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日単3人目です。

《玉藻の前》は入っておらず、どこまでも丸い形の構成でオールラウンダーを目指したリストに見えます。

すれ違いのダメージレースをしてアグレッシブキャラ及び《キノコリオン》で〆る戦略はその構造のシンプルさゆえに大抵のデッキに対し有効です。

リセOT最初の公式大会を制した「らじあん」さんはそのプレイスキルを最大限還元する先として日単を選びました。これからも彼が選択するデッキに注目していきたいと思います。

 

 

・リセフェスタ名古屋メタゲームまとめ

最大勢力は日単でした。入賞ラインでも最多なのでP《ペパロニ》がいかに日単が目指す戦略と相性が良かったか、他のデッキに対しての脅威だったかの証左でもあります。

それに対し不利な宙単は入賞無し、有利を取れる「聖グロ」デッキが優勝をかっさらっていったことからもメタゲームの主役は間違い無く日単でした。

一強ではないもののトップメタとしてガルパン環境最後、チーム戦のリセオープンに続きます。

 

 

・10/21 チーム戦リセオープン

大会結果にデッキリストが載っていないのでツイッター等で拾ってきた優勝チームのデッキリスト以外は本当にほぼ雑感です。

順位表

優勝 リセおじさんチーム

シロタツさん アンツィオ

シロタツさんの解説記事

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トウカさん 宙単

トウカさんのレポ

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ベルナルドさん 雪月プラウダt大洗

ベルナルドさんのTwitter

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どのデッキも環境最後らしく、よく練られた複雑な構造のデッキです。特にシロタツさんのアンツィオデッキについては解説記事が濃いので必見です。

 

多くのチームが日単+宙単+α、ないしそれに準ずる構成で出場していました。

トップメタの日単はもちろん、宙単も日単に対し不利なだけでデッキパワーは引けを取らないため大抵のチームはこの2つが確定、残りのデッキを職人枠のメンバーが雪月花から選択、といった流れでしょうか。僕のチームもそのような感じでした。

 

僕自身は非常に残念な結果に終わってしまいましたが会場は久しぶりに会う方々も多く、対戦中も皆さん和気藹々としていました。

同窓会気分になる方の他にリセOTからの新規勢チームが入賞していたのが個人的には最も明るい話題でした。リセというゲームの魅力は本当に中毒性のあるものなので、新規の方が少しずつでも増えていくことに期待しています。

 

 

では、ガルパン環境の大会結果雑感を終わります。もうVer.FGO2.0発売前日です。環境も変わります。この考察も明日には意味を成さないものになりますが元々自己満なので満足です。

新環境も何かしら書ければと思います。よろしければまたお付き合いをお願いします。

 

それではまた。